ゴーグルが曇る仕組み

曇り（結露）は自然現象のひとつで、水蒸気が露点以下の温度になった固体表面で凝結することで起こります。

ゴーグルが曇るのは、顔（ゴーグルの内側）が外部の環境、つまり水や空気よりも温かいため、内側の表面に水蒸気が凝縮して霧が生じるからです。特に水中では周囲の水温が低いため、顔の熱との温度差で曇りが発生しやすくなります。

唾液の役割

唾液に含まれる界面活性剤成分はこの表面張力を壊し、水滴が細かい粒となってレンズ表面に広がり、大きな水滴や霧状の曇りを作らなくなります。視界が確保されるため、特にダイビングや水泳の場面で大きな効果を発揮します。

唾液以外の対策

唾液は身近で便利な方法ですが、他にもいくつかの対策があります。

• ベビーシャンプー：ゴーグル内側にごく少量を塗り広げ、水ですすぐことで曇り止め効果が得られます。

• 市販の曇り止めスプレー：ゴーグルやメガネ用に専用開発されており、より持続的で安定した曇り防止効果があります。

まとめ

ゴーグルの曇りは「体温と外気の温度差」によって発生する自然現象です。ただし、人の唾液・ベビーシャンプー・専用曇り止め製品を活用することで、曇りを効果的に防止できます。これにより、水泳・ダイビング・スキーなどあらゆるスポーツやアウトドア活動で、快適かつ安全に視界を確保できます。